じっくり作業をしてしっかりしたRC住宅を建てる
RC住宅は工期が長い
自由なデザインができる上に、耐震性も高いとされるRC住宅。
鉄筋コンクリートを使用するこの工法は、近年一般の住宅建築でも行われることが増えてきています。
ただし、RC住宅建設の問題点として、工期が長い、という点が挙げられます。念願のマイホームは、誰だって最高のものを手に入れたいものですが、RC住宅のようにコストも高く、工期も長いとあっては、どんなに良いデザインや性能を持っている物件でも、発注に二の足を踏んでしまう人も少なくありません。
では具体的にRC住宅の工期はどの程度のものになるのでしょうか。
基礎からじっくりしっかり作る
一般的なRC住宅として、鉄筋コンクリート造の2階建て物件を例にとると、まず工期はだいたい6ヶ月ほど。
地下やペントハウス、屋上などをつける場合にはさらに工期が伸びる可能性があります。RC住宅建築の一番初めに行うのは基礎工事で、地盤調査をしたり、場合によっては杭工事をしたりします。木造住宅の建築でも基礎工事は必ず行いますが、木造住宅はRC住宅と比べると自重がかなり軽いので、よほど柔らかい地盤などでなければ、すぐに次のステップ=躯体工事などに進むことができます。
RC住宅の場合はずっしりとした建物の重みを支えるために、状況に応じて木造建築では行わないような作業も発生する場合があります。基礎工事を終えていよいよ躯体工事に入っても、RC住宅の躯体工事は「床や壁、梁など、骨組みとなる鉄筋を組む」→「骨組みの周りに型枠と呼ばれるものを設置する」→「型枠の中にコンクリートを流し込み固める」という複数のプロセスを踏んで行われます。文字にしてみると簡単なように見えるかもしれませんが、しっかりとした型枠を作り、上質なコンクリートを流し込むのには熟練の技が必要です。
また一旦コンクリートを流してしまうとその後色々な変更をすることは難しいので、コンクリートを流し込む前に必要な配線や配管なども設定しておく必要があります。躯体工事は1階、2階…と下から順に行なっていき、全てが完成した後に防水工事や断熱工事、内部木工事などが行われます。