自由なデザインが楽しみやすいRC住宅

注目度が高いRC住宅

住宅の建設を考えたことがある人なら「RC住宅」という単語を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

昔からある住宅の建築工法としては木造住宅が多いのですが、近年ではこの「RC住宅」と呼ばれる工法で建てられる住宅も人気が高くなっています。RC住宅とは、コンクリート造による住宅のこと。RC住宅のRCは「Reinforced Concrtete(鉄筋コンクリート)」の略で、RC住宅という呼び方以外にも、RC造やただ単にRCなどと呼ばれることがあります。

RC住宅は、現場で建物の骨組みとなる鉄筋を組み上げ、その周りを型で囲んだら、そこにコンクリートを流し込んで固めるという手法で作られます。

ユニークなデザインが可能なRC

コンクリートを流し固めることで形を作っていくので、デザインの自由度が高い建物を作ることができるのがRC住宅の特徴です。大きな空間や個性的なオリジナルデザインの空間なども作りやすいので、高級注文住宅などで多く使用される建築の手法となっています。

たとえば、大きなガラス窓を使った2層吹き抜けの大空間を持つ邸宅や、箱型を組み合わせるようなシンプルでスタイリッシュな外観、あるいは曲線を配置したユニークな外観の住宅などは、RCでよく作られるデザイン性の高い住宅です。また、RC住宅は外観だけでなく内装でもRCならではの特徴的な装飾を作り出すことができます。

たとえば「コンクリート打ちっぱなし」と呼ばれるコンクリートそのものの美しさを生かした内装デザインをすることができます。無機質なコンクリートの壁面は、無骨な印象ではありますが、シンプルなかっこよさを演出することができます。

また、RC住宅のコンクリートを流す際には、通常はベニヤ板で作った型枠が使われるのですが、木目がはっきりしている杉板を型枠に使用すると、型枠を外したあとにコンクリートに美しい木目が転写されるという効果も得ることができます。木目柄のコンクリートは、ただの無機質なコンクリート壁と違って自然な柔らかさがあります。